立ち仕事などをしていると、どうしても腰痛になりやすいですよね。
まっすぐ立てないほどの強い痛みや、しびれで「腰が後ろに曲がらない」という状態になってしまうことさえあります。
立っている間ずっと腰をかばい続けていては仕事もままならないので、ときどきストレッチでほぐして、腰痛を和らげたいところです。
そこで今回は、立ち仕事の人におすすめな、誰でもできる簡単な腰痛対策をご紹介します。
立ってできる、足の裏ストレッチと屈伸で筋肉をほぐそう
慢性的な腰痛にもおすすめな「足の裏のストレッチ」
立ち仕事による腰から太ももにかけての緊張は、足の裏のストレッチで和らげることができます。骨盤の位置を正常化する効果もあるので、慢性的な腰痛にお悩みの方も試してみてください。
- 右足一歩前に出し、膝を曲げないようにしながらつま先を上げる
- 背中を伸ばし、お尻を後ろに突き出すようにして、股関節からゆっくりと上半身を倒す。このとき、後ろの左足の膝は軽く曲げる
- 太ももの裏側が十分ストレッチされるまで上半身を倒したら、その姿勢を5~10秒キープしてもとの姿勢に戻る
- 左右の足を交換して同じことを行う
左右1回ずつを1セットとして、仕事の合間などに5セットを目標に取り組んでみましょう。
下半身の筋肉と関節に効果的な「屈伸運動」
実は、屈伸運動は下半身全体の筋肉と関節のこわばりをほぐすのに非常に効果的なストレッチです。
膝裏にはリンパ節が集まっているので、屈伸運動をすることでリンパ液の循環を促し、新陳代謝の促進も期待できます。立ち仕事で疲れたときの気分転換にいかがでしょうか。
ストレッチと平行して、振り向くときやしゃがむときなど、日常の動作をできるだけ、ゆっくりと丁寧に行うようにしてください。そうすることでぎっくり腰の予防にもなるのです。
簡単にできる「4つ」の腰痛改善ストレッチ
しびれがある、温めると痛みが増すなら坐骨神経痛かも
しびれがあり、温めると痛みが増すようなら、腰椎椎間板ヘルニアを含む坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)の可能性があります。
ストレッチも効果的と言われていますが、まずは治療院などで適切な指導を受けるようにしましょう。
坐骨神経痛ってどういうもの?
坐骨神経痛は病名ではなく、さまざまな症状をまとめた総称です。アラフォー以降の発症例が多いとされていますが、10代や20代でも、腰痛をこじらせて坐骨神経痛になる人が増えています。
坐骨神経痛は早期改善も見込める?
坐骨神経痛はオステオパシー(※)などの施術により、早期改善することもあります。腰痛とともにしびれを感じたら、できるだけ早く治療院に相談することをおすすめします。
※病気の原因は骨格のずれやゆがみなどにあるとし、それを修復することで治療を行う整骨療法。
腰痛になったときに行く病院や治療院の特徴と費用
立ち方に注意して、腰痛の緩和や予防をしよう
腰をかばっていると、不自然な姿勢になりがちです。また、スマホのやりすぎによる背骨の歪みや猫背も、放置すると腰痛へと悪化する可能性があります。
次の方法で立ち方をチェックし、歪みの度合いを知り、腰痛の緩和と予防を目指しましょう。
- 壁に背中をつけて立つ
- その際に後頭部と肩甲骨、お尻、かかとが壁についている
- 腰の後ろには、握りこぶし1つ分の空間がある
鏡があれば、横から立ち姿をチェックしてみましょう。背骨がきれいなS字カーブを描いていれば、それが正しい立ち方です。
正しい立ち姿勢と3つの解消法で腰痛は軽くなる
まとめ
力仕事はどうしても腰を痛めがち。腰をかばうような立ち方や座り方、動作がさらに痛みを悪化させるというケースもめずらしくありません。
まずは正しい立ち方、座り方を身につけましょう。坐骨神経痛の可能性もあるので、治療院に相談してみるのもおすすめです。