腰痛になると、凝ったところをマッサージしてもらいたいですよね。
でも、時間やお金をかけたくないという人も多いはず。
自宅で家族にやってもらおうとしてもお互いに時間が合わなかったり、相手も疲れていたりでなかなか難しいということも……。
そこで今回は、自宅でできる腰痛の対処法として、自分で押せる足と手のツボをご紹介します。
また、自分でできる「セルフお灸」にも触れていきます。
これは腰痛に効く!自分で押せる“3つ”の「足」のツボ
ここでは、腰痛に効く足のツボを3つご紹介します。いずれも自分で押すことができるので、リラックスしながらやってみてください。お風呂のなかで行うのもいいですね。
足裏には、「反射区」と言われる身体につながっている部位があり、ツボというのはそのある1点のことを指します。
委中(いちゅう)
「委中」は膝の裏側にあります。くぼんでいるところの、ちょうど真ん中部分にあるツボです。
坐骨神経の通り道で、鍼灸では「四総穴(しそうけつ)」と呼ばれる、さまざまな症状に直結する重要なツボの1つです。
押し方は、両手の親指がツボにあたるように手をあて、2本重ねて下から押し上げるように刺激します。
太渓(たいけい)・崑崙(こんろん)
「太渓(たいけい)」は内くるぶしの出っ張っているところと、アキレス腱の間の溝になっているところにあるツボです。
このツボは腰痛以外に、冷えにも効果があります。
さらに「太渓」の反対側、外くるぶしとアキレス腱の間の溝にあるのが「崑崙(こんろん)」です。
太渓と崑崙は、どちらのツボが反応するのか、もしくは両方反応するか、親指と中指でそれぞれ挟むように刺激し、確認してみるといいでしょう。
中封(ちゅうほう)
「中封(ちゅうほう)」は内くるぶしの突起から、人差し指1本分前にあるくぼみにあるツボです。
足首を内側に曲げたときに、腱と内くるぶしの間にできるくぼみを探してみてください。座って手で足首をつかみ、親指をあてて押しましょう。
実は腰痛に効果的!自分で押せる“2つ”の「手」のツボ
足のツボは腰につながっているイメージがつきやすいものの、実は、手のツボを押すのも腰痛に効果的です。
通勤中や仕事中など、ちょっとしたときに自分で揉むのを習慣にすると、腰痛の予防にもなっておススメです。
腰腿点(ようたいてん)
「腰腿点(ようたいてん)」は指先から見て、手の甲の「小指と薬指」と「人差し指と中指」の骨が接しているところにあるツボです。左右の手の両方にあります。
親指や人差し指の先で優しく押すとよく、つま楊枝などの先がとがっているモノで押すのも効果的です。
後谿(こうけい)
「後谿(こうけい)」は手の平にある環状線の終わりの、小指側の付け根の当たりにあるツボです。
人差し指・中指・薬指・小指で手の甲を持ち、親指でツボを押します。
「セルフお灸」で足や手のツボを刺激して、腰痛を緩和
自宅にいながら自分でできる「セルフお灸」をご存知でしょうか。
似たようなものに「置き鍼」と言われる、シールと一体になっているものがあるものの、長時間貼っていると刺激があり、かぶれるのであまりよくないという見解もあります。そのため、お灸のほうがおススメです。
寝る前の、リラックスしているときの使用がベスト。熱すぎて頭が痛くなるといったことなどがなければ、毎日行っても問題ありません。
前述の足や手のツボに灸をするとよく、なかでも手の腰腿点(ようたいてん)と足の中封(ちゅうほう)が簡単なので、手軽に挑戦できそうです。
まとめ
自宅でできる腰痛の対処法として、本記事を参考にツボ押しやセルフお灸などを試してみてください。
また、漢方薬で血行を良くすることも効果的です。漢方と鍼灸は昔から「車の両輪」と言われています。
いずれも人間本来の治癒力を引き出す点が共通しており、しかも、漢方と鍼灸はお互いの治療効果を高め合うので、相乗効果が期待できます。