「腰が痛くてらい」という人にぜひ試してもらいたいのが、腰痛改善ストレッチです。
自力で治すのがなかなか難しい腰痛の原因はさまざま。実は、寝ているときに寝返りが少なすぎて腰痛になってしまうことも多いのだとか。
そこで今回は、そんな腰痛の原因を取り除きながら、腰の痛みを和らげるストレッチを「4つ」ご紹介します!
「寝返りを打ちやすい体」にするストレッチ
腰痛の原因として多いのが、睡眠時の寝返りの少なさと言われています。
寝ている間に寝返りを打つ回数が少ないと、寝ているときにかかる腰への負担が大きくなり、腰痛が引き起こされてしまうそうです。
まずは、寝返りの少なさを改善するためのストレッチをマスターしましょう。寝る前に体をほぐしてあげると、筋肉のこわばりが軽減され、寝返りを打ちやすい体の状態を作れます。
お風呂上がりなどの体が温まったタイミングで、寝る前にやってみましょう。
腰をひねるストレッチ
日々の生活で凝り固まった、腰まわりの筋肉をほぐすストレッチです。
- 仰向けに寝ころがり、右足を立てる
- 立てた右膝を左側に倒しながら腰をひねる
- ゆっくり息を吐きながら、全身の力を脱力した状態で10秒キープ
- ゆっくり膝を戻す
- ここまでを反対側でも行う
※これを3セットほど繰り返す
膝抱えのストレッチ
腰痛になりやすい人に多い「反り腰」を改善する膝抱えのストレッチは、腰の関節をじんわり伸ばします。
これをするだけで腰痛が楽になる、即効性のあるストレッチです。
- 頭の後ろに枕を入れて仰向けに寝る
- 顎を引いた状態で、太ももの後ろに両手を回し込み、両膝を抱える
- 腰が伸びているのを意識しながら、ゆっくり20〜30秒ほど息を吐く
- 息をゆっくり吸いながら膝を元に戻す
- 上の2つを3回ほど繰り返す
寝ていた体を目覚めさせる、朝の30秒でできる正座ストレッチ
朝起きたらやってみたいのが、30秒でできる簡単な正座ストレッチです。
腰痛は、背骨のゆがみや血流の悪化が原因となっていることが多いもの。朝起きてすぐにこの2つを改善できれば、腰痛予防にもつながります。
ベッドや布団の上で、30秒でできるこのストレッチは、寝ていた体を目覚めさせるのにもぴったり。さっそくやってみましょう。
- 左右の膝をつけた状態で膝立ちになる
- 左右のかかとをくっつけ、親指同士は1cmほどあける
- そのままお尻をゆっくり下ろして正座をする
- お尻のくぼみにかかとをはめ込み、体重を左右均等に乗せながら30秒キープ
- 膝立ちに戻り、片足を立てながらゆっくりと立ち上がる
膝に痛みがあるなど、正座をするのがつらい人は、お風呂でやってみるのがおすすめです。
正座ストレッチは、骨盤からまっすぐ背骨が伸びる座姿勢を作りながら、両足に均等な圧をかけることができるため、血流を促しながら左右のゆがみを改善できるストレッチ。
毎日30秒でいいので、ぜひ毎日続けてみましょう。
反り腰改善!筋肉を柔軟にする“座って骨盤ストレッチ”
腰痛の原因となる反り腰を改善し、腰にかかる負担を分散させる“座って骨盤ストレッチ”は、筋肉も柔軟にし、慢性腰痛の悪化を予防します。
デスクワークの合間にもできるストレッチなので、ぜひ時間のあるときにやってみましょう。
- イスに腰掛け、足裏を床にしっかりとつける
- 上体をまっすぐ起こす
- 腹筋に力を入れながら、おへそを「ぐ~っ」と背もたれ方向に引きつける
※骨盤を後ろに倒すイメージで - そのままの姿勢で5秒間キープ
- 力を抜いてリラックス
- 上の3つを10回ほど繰り返す
座ったままできる骨盤ストレッチは、腰に負担をかけない正しい姿勢を保持するための筋肉を鍛えるのにも役立ちます。
腰痛の原因となっている骨盤の癖も改善されますよ。
1日の終わりにおすすめ!腰痛を和らげ、防止する疲労回復ストレッチ
骨盤のゆがみを整えながら、腰回りの筋肉を伸ばすストレッチは腰痛を和らげ、防止する疲労回復ストレッチです。
丸まった背中を開き、胸も大きく開くストレッチなので、呼吸も深くなり心もリラックス。1日の終わりにぜひやってみたい腰痛改善ストレッチです。
- 仰向けに寝転がり、両手を左右に広げる
- 右膝を立て、体の左側にゆっくり息を吐きながら倒す
- そのまま30秒キープ
- ゆっくり膝を元に戻す
- 反対側も同じように行う
曲げている膝や、肩はできるだけ床に近づくように、ゆっくり息を吐きながら力を抜いて行うのがポイントです。
腰の後ろの筋肉が伸び、凝りが改善。血行も良くなります。
まとめ
腰痛を改善するストレッチはいろいろあります。「イタ気持ちいい」力加減を心がけながら、無理なく続けてみましょう。
また、ストレッチ中に痛みを感じる、ストレッチをして腰痛が悪化するようなら無理して続けず、すぐに専門家に相談を。
体を温めたり血行を良くしたりする漢方なども併用しながら、ストレッチで血流を改善して腰痛の軽減につなげてみましょう。