腰痛になった場合、病院で診てもらうのがベストですが、時間や場所によってはそれが難しいこともあるかもしれません。
そこで今回は、そのようなケースにおすすめな、一時的な症状別の腰痛の緩和法をご紹介します。ポイントは、激しい痛みには温めるよりも冷やすこと。
いずれも自分で簡単にできるので、腰に痛みを感じたときに試してみてください。
炎症を起こしている腰痛は、アイシングで楽になる
筋肉を冷却することを「アイシング」と言います。腰に負担がかかって炎症を起こしているときには、冷却すると痛みが和らぎます。
そこで、正しいアイシングの方法を理解して炎症を取り去りましょう。こまめにアイシングをすると、腰痛やけがの予防にもなります。
アイシングで体をクールダウン
激しい運動や筋トレで無理をすると、腰の筋肉に負担がかかります。そして、筋肉が傷ついてしまうと炎症が起こります。
でも、運動後に素早くアイシングすれば体がクールダウンし、炎症の広がりを抑えて、疲労回復を早める効果も期待できます。
以下では、最も簡単なアイシングの方法を説明するので、参考にしてください。
- 冷水シャワーでアイシングをする。最初はぬるま湯で、徐々に冷たくしていく
※軽い炎症なら患部の血管を収縮させて、痛みを緩和することができる - 運動前に紙コップに水を入れて、冷凍庫で氷を作っておく
※冷却まくらや保冷剤、冷シップに比べて氷は有能。氷は患部を一番効率よく冷やすことができる。衣服の上からではなく、ビニールなどに入れて直接冷やすとよい
アイシングは冷やす時間も需要
アイシングは冷やす時間も大事です。腰痛の場合は15分から20分程度がベスト。体が大きい人は冷えるのに時間がかかるので、もう少し長めでもいいでしょう。
患部が冷たい感じから痛くなり、何も感じなくなったら終わりの合図です。冷やしすぎると血管が広がって症状が悪化することもあるので、注意してください。
アイシングを連続して行う場合は、1時間を目安に。15分かけて冷却したら、残りの45分間で通常の体温に戻します。その後、もう一度アイシングを行ってください。ただし、くれぐれもやり過ぎないように。
冷やすか温めるかは、腰の状態によります。詳しい内容は、こちらの症状別アプローチのページを参考にしてくださいね。
腰痛の症状によっては入浴NG!短時間のシャワーでOK
腰に激しい痛みを感じるとき、入浴はNGです。運動の後に痛みが出た場合には、ぬるめのシャワーで済ませましょう。
もし痛みが増すようなら、冷水シャワーにします。痛みが激しいときには、冷却をするのが基本です。
ぎっくり腰のような急な痛みは、入浴で悪化することも
ぎっくり腰のような急に来る痛みのときは、腰の筋肉が炎症を起こしているので、温めると悪化する可能性もあります。
その場合には入浴をやめて短時間のシャワーで済ませ、ぬるめの湯で汗を流す程度にします。腰をねじったりかがめたりしないように、姿勢には十分注意しましょう。
いずれの方法でも腰痛が軽減しない場合は、放置せずに病院に行きましょう。診断結果をよく聞いて、正しい処置をすることが必要です。
腰痛になったら行く病院や治療院
筋肉疲労による腰痛は「ドローインストレッチ」で!
急な腰痛は、まずは冷やして炎症を抑えましょう。ある程度腰痛が落ち着いたら、ストレッチで回復を促すこともいいでしょう。
もちろん、激しいストレッチは禁物。おすすめは、筋肉を動かさずに体幹を鍛える「ドローインストレッチ」。お腹のインナーマッスルを鍛えるので、ボディラインを整える効果もあります。
寝て行うドローインストレッチの方法
ドローインストレッチには、主に「寝る」「立つ」「座る」「四つん這い」の4つ方法があります。ここでは腰痛予防と改善の効果が高い、寝て行う方法をご紹介します。
- 仰向けに寝て膝を立てる。このとき、膝は肩幅に広げる
- 準備運動として何度か腹式呼吸をする
※お腹の左右に両手を当てて、インナーマッスルの動きを感じるように - ゆっくり息を吐きながら、お腹をへこませる
- 息を吐ききった状態で10~30秒キープ
普段使わない、お腹の筋肉が働くのを実感しましょう。寝るドローインストレッチをマスターしたら、以下のページもチェック!さらにドローインストレッチを行って、腰痛を緩和してください。
ドローインでダイエットと腰痛の解消
まとめ
激しい運動や筋トレで無理をしたことによる腰痛は、温めてはいけません。正しいアイシングで筋肉の熱を取り除けば、痛みが緩和されます。
ある程度腰痛が落ち着いたら、ドローイングストレッチを実践してくださいね。